パパちゃん車、最後の日(後編)

最後にママちゃんが気に入ってる蔵の写真を撮って、、、

なぜかポストと撮りたいというので、写真を撮って、

出石を後にした。

片道4時間ほどの出石を堪能した帰り道。。。

遠坂トンネルを抜けた時、パチン!とイヤな音(⊙⊙)!!

やばいっ!

どうしたの??とママちゃん。

飛び石が飛んで当たった音がしたと言うと、フロントガラスに1cmくらいのキズが(;_;)

なんかキレイ(*´ 艸`)

って、パパちゃんとの車生活でも初めてとママちゃんが言うくらいめずらしい不運。。。(´・_・`)

最後の日なのに…

保険に連絡したあと、車屋さん友だちに連絡したら、直さないでそのまんま競りにかけようってことになったけど、、、

せっかく最後楽しいドライブだったのになぁ(´・_・`)

でも何か大きいことが起ころうとしたのを知らせてくれたのかな?と思うことにして、気をつけながらお家へ。

そしておうちの近くのスーパーで、車の中の荷物をまとめた。

サングラスや毛布、パパちゃんの服、カード、シートベルト止めてるやつ、充電機、色々。。。

そして最後に、みんなが好きだった音楽を入れてたSDカードを抜いて…。

とにかく車が好きなパパちゃんは、休みになると車に乗ってたので、思い出の場所はほぼ車で行く場所…

パパちゃんの思い出は車と共にあるのです。

何回も何百回も、何千回も通ったいつもの帰り道。。。

ある時は話しながら、ある時は笑いながら、ある時は歌いながら通った帰り道。。。

最後のパパちゃん車で通るいつもの帰り道は、音楽もなく ただただ静かに、エンジン音だけが響いた。

もうここをこの車で通ることはないんだなぁと思いながら、ふとママちゃんを横目で見たら、涙拭ってた…

ずーっとペーパーだったけど、パパちゃんの病気がわかってから、万が一パパちゃんが運転出来なくなっても、いつも通り移動できるように必死で練習した運転。

車を手放すこと決めてからなるべく戻ってはママちゃん連れて思い出の場所を巡りまくって2000キロ近く走った。

東京来たり、みんなで旅行行ったりした思い入れのある車。

闘病中も、運転してると気分がいいと、最後の最後までパパちゃんが運転してた車。

パパちゃんに助手席に乗ってもらって、運転を教えてもらった車。

パパちゃんの最期のとき、タクシー捕まらなくてドキドキしながら必死で病院へ運転した車。

「車」はいつでもパパちゃんと共にありました。

車庫に車がない生活は、生まれてから初めてかも。

今まで本当に本当にありがとう!

車、だいすき!

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